リハビリテーション科
診察時間
9:00 - 12:00
13:00 - 17:00 -
休診日:土曜の午後、日曜祝日/△は訪問診療
内科診察の様子

リハビリテーション科とは

リハビリテーション科とは、病気や怪我、加齢などによって低下した身体機能の回復・維持・向上を目指す診療科です。理学療法士や作業療法士などの専門スタッフが、身体機能検査や動作分析を行い、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療プログラムを提供します。単に機能回復だけでなく、日常生活の質を高め、社会復帰を促進することも重要な目的です。
特に脳卒中後の患者様に対しては、「できるだけ安心して家での生活ができる」という視点で治療を行い、在宅生活の質の向上を目指します。リハビリテーションは長期的な経過観察が必要であり、継続的な治療によって症状の改善や機能の維持が期待できます。

対象のお悩み

当院で行うリハビリテーション科の治療内容

—運動器リハビリテーション

運動器リハビリテーションとは、骨折や関節疾患、筋力低下などにより低下した運動機能の回復を目指す治療です。
関節可動域制限、筋力低下、姿勢異常、歩行障害などが主な症状となります。これらの症状は日常生活に支障をきたすため、早期からの適切なリハビリテーションが重要です。
運動器リハビリテーションでは、関節可動域検査や筋力検査などで現在の状態を評価します。その結果に基づき、関節可動域訓練、筋力強化訓練、姿勢矯正、歩行訓練などを行います。

—脳血管疾患リハビリテーション

脳血管疾患リハビリテーションとは、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)後の後遺症に対するリハビリテーションです。
脳卒中後は片麻痺、感覚障害、言語障害などさまざまな症状が現れることがあります。これらの症状は日常生活に大きな影響を与えるため、専門的なリハビリテーションが必要です。
脳血管疾患リハビリテーションでは、まず運動機能、感覚機能、認知機能、言語機能などの詳細な評価を行います。その結果に基づき、運動麻痺に対する運動療法、筋緊張異常に対するリラクセーション、バランス訓練、歩行訓練、日常生活動作訓練などを実施します。また、必要に応じて言語聴覚療法も行います。

—神経疾患リハビリテーション

神経疾患リハビリテーションとは、パーキンソン病や筋委縮性側索硬化症などの神経難病に対するリハビリテーションです。
神経難病では進行性の運動障害、振戦、筋固縮、姿勢反射障害などが見られ、日常生活の自立度が徐々に低下していきます。症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが治療の目標となります。
神経疾患リハビリテーションでは、当院の神経内科専門医と連携し、症状の評価を行います。パーキンソン病に対しては姿勢改善、歩行訓練、動作訓練などを行い、日常生活の自立度を高めます。また、病状の進行に合わせて福祉用具の選定や環境調整なども行います。

—在宅リハビリテーション

在宅リハビリテーションとは、通院が困難な方に対して、ご自宅で行うリハビリテーションです。
高齢や重度の障害により通院が困難な場合でも、適切なリハビリテーションを継続することが機能維持には重要です。特に退院直後は環境の変化に適応するための支援が必要です。
在宅リハビリテーションでは、理学療法士・作業療法士が患者様のご自宅を訪問し、実際の生活環境での機能評価を行います。その上で、自宅での動作訓練、福祉用具の適合調整、住環境の改善提案などを行います。また、ご家族への介助方法の指導や、自宅でできる運動プログラムの提案も行い、在宅生活の継続をサポートします。

主な評価・治療内容

検査イメージ

—機能評価

—運動療法

—装具・福祉用具

当院のリハビリテーション科の特色

当院のリハビリテーション科では、専任の理学療法士・作業療法士が患者様一人ひとりの状態に合わせたきめ細かなリハビリテーションを提供しています。特に脳卒中後の患者様に対しては、院長自身が「できるだけ安心して家での生活ができる」という視点を大切にしており、日常生活の自立を目指した機能訓練を重視しています。
また、医療法人清晃会では、やすだ内科クリニック、デイケアセンター、居宅介護支援事業所、訪問介護ステーションなどが連携しており、医療から介護までをシームレスに提供できる体制を整えています。特に在宅医療に力を入れており、24時間体制で患者様と家族をサポートしています。「どんな人にも、できるだけ快適で安心な在宅生活、さらには在宅での看取り」を目指して、リハビリテーションを通じた地域医療に貢献しています。